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「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」博物館 誕生

둘리뮤지엄에서 자신의 대형 캐리커쳐 앞에 선 김수정 작가.

ドゥーリー・ミュージアムに設置された自身の大型似顔絵の前でポーズをとるキム・スジョンさん



幽霊海賊と一騎打ちを繰り広げたり、エジプトのピラミッドでミイラと戦ったり。
かと思うと、突然体が小さくなってカマキリのような昆虫に追われたり。
1983年~1993年に月刊漫画誌『ポムルソム(宝島)』に連載されたキム・スジョンさんの作品「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」の主要場面だ。
こうした場面を、7月中旬からは漫画本だけでなく、ソウル市トボン(道峰)区サンムン(双門)洞にオープンする「ドゥーリー・ミュージアム」でも楽しむことができる。

「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」は、南極の氷河に閉じ込められていた超能力を持つ恐竜の赤ちゃんが、ソウルのハンガン(漢江)に漂流し、コ・ギルドンの家族と奇想天外な冒険を繰り広げる物語だ。

사진 왼쪽은 둘리가 고길동, 그의 아내 박정자와 이웃집 마이콜을 아마존 정글에 보낸 에피소드의 한 장면이다. 오른쪽의 조형물에는 둘리가 저승사자에게 끌려가는 장면이 재현됐다.

左はドゥーリーがコ・ギルドンと妻のパク・チョンジャ、そして近所に住むマイコルをアマゾンのジャングルに送ったエピソードのワンシーン。右はドゥーリーが冥土の使者に連れて行かれる場面が再現されたオブジェ



ドゥーリー・ミュージアムは、「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」をテーマにした韓国第1号の博物館だ。同博物館は、地上3階、地下1階の構造で、図書館棟とミュージアム棟で構成されている。図書館棟には子ども図書館があり、ミュージアム棟には作者の実際の作業室の様子やドゥーリーの原稿素案、様々なスケッチ、「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」の主要場面などが再現されたテーマ展示室となっている。また、廊下や壁画、トイレのドアといった細かいところにも、コ・ギルドンやドーナー、トッチ、マイコル、ヒドンなど作品に登場する主要キャラクターが絵や彫刻でユーモラスに描かれている。

ドゥーリー・ミュージアムでは、数年前に制作されたものの上映館が確保できず、未公開のままのドゥーリー3D劇場版アニメ(約15分)も鑑賞できる。また、マイコルと一緒に学ぶ歌教室や授乳室など、乳幼児や子ども向けの遊び空間や憩いの空間、「あずま屋サロン」といった便宜施設も設置されている。

ドゥーリー・ミュージアムのオープンを控え、仕上げ作業に余念のないキムさんに話を聞いた。

둘리뮤지엄에 마련된 작업실 앞에서 김수정 작가가 작업실 이곳 저곳을 설명하고 있다.

ドゥーリー・ミュージアムに再現された自身の作業室について説明するキムさん


둘리뮤지엄에 재현된 작가의 실제 작업실에는 ‘아기공룡 둘리’ 외에도 김수정 작가의 다양한 작품이 전시되어 있다.

ドゥーリー・ミュージアムに再現されたキムさんの作業室には、「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」の他にも、キムさんのいろいろな作品が展示されている



- 間もなくドゥーリー・ミュージアムがオープンする。感想を一言。

昨日までは特別な思いはなく、落ち着いていた。でも、今日ここに来る途中、ドゥーリー・ミュージアムへの行き先を示す看板を初めて目にしたとき、いよいよオープンだという実感が湧いてきた。

隅々まで漫画の楽しさを感じられる施設にしたかった。ドゥーリー・ミュージアムのオープンはまだ始まりに過ぎない。これからもっと発展させていきたい。まだ小規模なテーマパークに過ぎないが、数年以内に博物館らしい様相を整えたい。発展させるにはどうした良いか、これからじっくり考えていきたい。

ソウル市道峰区双門洞に長く住んでいるが、この地域はソウルの中でも文化的基盤が弱く、文化を享受する機会に恵まれていないのではないかと思うようになった。ドゥーリー・ミュージアムのオープンにより、道峰区も文化の街だと区民が感じられるようになってほしい。ドゥーリー・ミュージアムの建設を後押ししてくださった道峰区民に感謝したい。

- ポロロパークやディボビレッジなどアニメのキャラクターをモチーフにしたテーマパークはたくさんあるが、ドゥーリーが選択したのは博物館だった。その理由は。

ドゥーリー・ミュージアムが他のテーマパークと違うのは、営利目的ではないことだ。ドゥーリー・ミュージアムは、子どもから大人までみんなが一緒に楽しめる施設をつくろうという意図で推進された。でも、「ドゥーリー」のメイン読者である子どもや中高生の他にも、この漫画を見て育った読者が親になり、自分の子どもに見せてあげることでドゥーリーを知った幼児も無視することはできなかった。だから、幼児童の目線で博物館を企画した。

博物館にこだわったのは、子どもだけでなく大人も一緒に楽しめるようにしたかったからだ。子どもは子ども目線で飛び跳ねて遊びながらドゥーリーを楽しみ、大人は大人なりにドゥーリーにまつわる思い出に浸りと、誰もが楽しめる空間にしたかった。だから、博物館にしてドゥーリーの歴史を紹介することにした。ドゥーリーはかなり古い作品なので、私個人が所蔵する資料には限界があった。何回も引越ししているうちになくしてしまったものも少なくない。ドゥーリーのファンならきっとたくさん資料を持っているはずだ。今後、ドゥーリーに関する資料を見つけ出し、購入したり寄贈してもらったりしてもっと多くの資料を紹介したいと思っている。

DoolyMuseum_L5.jpg
둘리뮤지엄에는 둘리의 주요장면을 실재로 재현한 전시관이 여러 곳 조성되어 있다. 몸이 작아진 둘리와 도우너, 희동이, 또치 등이 풀밭에서 사마귀에게 쫓기고 있는 장면(윗사진), 둘리와 친구들이 식인종에게 잡아먹힐 뻔한 에피소드와 유령 잠수함에 타게 되는 장면 등이 방문객들의 흥미를 유발한다

ドゥーリー・ミュージアムには、「ドゥーリー」の主要場面を再現した展示館が所々に設置されている。写真は、体が小さくなったドゥーリーやドーナー、ヒドン、トッチらが草むらでカマキリに追われている場面(上)と、ドゥーリーと仲間たちが人食い人種に捕まりそうになって幽霊潜水艦に乗ろうとしている場面(下)



- ドゥーリー・ミュージアムで一番気をつかったことは。また、一番苦労したことは。

何よりも重要視したのは安全だ。子どものことを最優先に考え、安全には最大限に配慮した。例えば、子どもたちの安全に配慮し、器具や取っ手などの角のとがった部分はすべて丸く削った。

また、老若男女みんなが一緒に楽しめる空間づくりを心がけた。幼児童から大人、お年寄りまで、誰もが共有でき、自然に楽しめる空間にしたかった。

要素要素でマンガチックな楽しさを表現したかった。隅々まで余すことなく楽しい施設にしようと思った。見逃しそうな部分にまで気を配った。トイレの仕切り壁も楽しくなるものにしたかった。特に、作品に登場するキャラクターのオブジェは、何回もやり直しを要求した。その結果、完成度の高いものができたが、予算をオーバーしてしまった。

コストの他に苦労したのは、ドゥーリー・ミュージアムの企画意図の食い違いだ。実は、 道峰区役所からドゥーリー・ミュージアムを建設しないかという提案を数年前から受けていた。その提案の意図は、収入モデルとして経済効果を創出することだった。その提案に反対し、ミュージアムの計画は保留になった。数年後、自治体からまたミュージアム建設の提案を受けたが、また保留となるなど、紆余曲折を繰り返した。準備段階で予算や行政的な問題などがあったが、自治体と話し合って一つひとつ解決していった。これからもっとグレードアップさせ、さらなる発展を目指すつもりだ。

- 実在しない恐竜を主人公にしようと思った理由は。また、道峰区双門洞を背景にしようと思った理由は。

子どもは間違いが多いものだが、当時は審議がとても厳しく、漫画もそうだった。審議を避けるには、人ではなく動物を主人公にしたほうがより安全だと思った。でも、当時は「スヌーピー」や「トムとジェリー」など、動物を主人公にした漫画があふれていた。作家としては新しいものをつくりたかった。現代の子ども像を描くことはできないから、原始時代のもののほうが良いのではないかと思い、先史時代の支石墓や原始人、もう少しさかのぼって恐竜を思いついた。次は、どうやって現代に恐竜を登場させたら良いかとても悩んだ。強引な設定はしたくなかった。漫画も現実に即したそれなりの根拠が必要だと思った。そうして思いついたのが地球の氷河期に氷の中に閉じ込められた恐竜だった。では、その恐竜をどうやってソウルの漢江に登場させるのか。当時は、知識に関することを電話で聞くと関連分野の専門家が答えてくれる「知識センター」のような機関があった。散々悩んだ挙句、そこに電話をかけた。いきなり恐竜の話をすると相手にされないと思い、「溶けた南極の氷山がソウルの漢江まで来る可能性はありますか」と質問した。電話の向こうでは返事がなく、笑いをこらえているのがわかった。

今度は質問を変え、「南極の氷が溶けたら、その水が漢江まで流れてくることはあるでしょうか」と質問した。すると、「南極の水も水なので、漢江まで流れてくることもあるでしょう」という回答だった。

道峰区双門洞を背景にしたのは、他の地域には住んだことがなく、ここにずっと住んでいるからだ。ドゥーリーが住むコ・ギルドンの家は、かつて私が賃料を払って住んでいた家で、その向かいにあるマイコルの2階建ての洋式の家は、あの時の向かいの家を真似たものだ。家主の家には娘が二人いた。向かいの家には、いつも外に出て大声で叫ぶ男子学生が住んでいた。その学生をマイコルのモデルにした。今思うと、その学生が大声で叫んでいたのは、家主の娘たちに何か言いたかったからではないかと思う。

- コ・ギルドンやマイコル、ヒドンといったキャラクター、または「ソ・グムジャ(蘇琴子)ブルース」や「アリアリドンドン」「7本のスプーン」などに登場するキャラクターの中で実在のモデルはいるのか。また、そういった人物や作品のヒントはどこから得るのか。

幼い頃からずっと漫画を描くのが夢だった。子ども目線で作品をつくってきたのは、ある意味では精神年齢が低いからかもしれない。規則的な生活をするサラリーマンとは違う生活をしているので、子ども目線から自由な発想ができたようだ。

現在は、「ドゥーリー」と同様に、子ども目線から幼い子どもの日常を描いた小説を執筆している。カナダ・バンクーバーにいる末娘がモデルだ。娘が住んでいる家の近くに鬱蒼とした大きな森がある。その森を見て、「妖精たちは皆どこへ行ったのか」(仮題)という小説を思いついた。森の木々が1本ずつなくなるたびに妖精も消えていくというファンタジー小説だ。イラストがたくさん入ったイラスト集のようにしようと思っている。

- 作品の中で、ドゥーリーの旅は時空を超越している。エジプトのピラミッドのミイラと戦ったり、閻羅大王と一騎打ちを繰り広げたり、湾岸戦争に向かったり…。あなたが選ぶドゥーリー最高のエピソードは。

幼い頃からずっと漫画を描くのが夢だった。子ども目線で作品をつくってきたのは、ある意味では精神年齢が低いからかもしれない。規則的な生活をするサラリーマンとは違う生活をしているので、子ども目線から自由な発想ができたようだ。

現在は、「ドゥーリー」と同様に、子ども目線から幼い子どもの日常を描いた小説を執筆している。カナダ・バンクーバーにいる末娘がモデルだ。娘が住んでいる家の近くに鬱蒼とした大きな森がある。その森を見て、「妖精たちは皆どこへ行ったのか」(仮題)という小説を思いついた。森の木々が1本ずつなくなるたびに妖精も消えていくというファンタジー小説だ。イラストがたくさん入ったイラスト集のようにしようと思っている。

- 作品の中で、ドゥーリーの旅は時空を超越している。エジプトのピラミッドのミイラと戦ったり、閻羅大王と一騎打ちを繰り広げたり、湾岸戦争に向かったり…。あなたが選ぶドゥーリー最高のエピソードは。

最高のエピソードはまだ出ていないと思う。いつも何か足りないような気がする。「ドゥーリー」をはじめとするすべての作品は、秒単位の争いの中で、最初から最後まですべて自分の手でつくり上げた。今もあまり満足はしていない。弟子は一人もいなかった。物差しで線を引き、消しゴムで消し、すべて自分でしなければならなかったのでいつも時間に追われ、思うような結果が出なかったことを悔やんでいる。

‐ ドゥーリーも含め多数の作品の中で、あなたはいつもご自分のヘアスタイルをチリチリに描いている。余談ではあるが、なぜそのヘアスタイルにこだわるのか。

学生時代に長髪検査で何度も引っかかり、そのたびに髪を切らされた。そのときの髪型はむさ苦しく、ぱっとしなかった。何度も何度も髪を切されているうちに腹が立ってきた。それで、伸ばした髪にパーマをかけ、長さを調節した。それが始まりだ。さらに髪が伸びると、周りから長髪のパーマがよく似合うと言われるようになった。それから31年間ずっとそのヘアスタイルだった。髪を短くした現在のヘアスタイルにしたのは6年前くらいからだ。

今、漫画界は戦国時代だ。かつては漫画家としてデビューできるのはせいぜい年間2、3人程度だったが、最近はWEB漫画の普及により、連日のように数多くの作家がデビューするようになった。それはメリットでもあり、デメリットでもある。以前はデビューするのが難しかっただけに、多くの準備期間が必要で、成功率は高かった。ストーリーや基本がしっかりしている作家が多かった。しかし、最近は相対的に準備ができていない新人作家が多い。また、可能性のある作家が可能性を発揮する前に埋もれてしまっているようだ。漫画を生涯の職業にしたいのであれば、準備をしっかりしてからデビューしてほしい。漫画家は良いときもあれば、悪いときや辛いときもある。準備ができていなければ、そうした壁をうまく乗り越えることができない。

- あなたが考える「最高の作品」とは。

一言では言い難い。作家それぞれスタイルや表現方法が違うため、「これこそ最高の作品」と言い切るのは難しい。でも、敢えて言うなら、作家の汗が染み込んだ作品が最高の作品だと思う。完璧ではなく不十分であったとしても、作品一つひとつに作家の魂がこもっていれば、それこそ最高の作品ではないだろうか。ベストセラーではないが、そういう作品がある。ベストセラー=最高の作品ではない。埋もれた作品の中に最高の作品があるかもしれない。

‐「漫画家になって本当に良かった」と思う瞬間はいつ。

幼い頃から漫画家になるのが夢だったので、常に漫画は自分のすべきことだと思ってきた。以前は、漫画は‘ゴミ文化’だという見方をする人が多かった。漫画に対して幻想を抱いたことはない。今も漫画は自分のすべきこと、楽しみながらする仕事だと思っている。

- あなたの数多くの作品の主人公とともにぜひしてみたいことは。

まず、ドゥーリー・ミュージアムを発展させたい。この施設が建つことによって周辺地域が整備され、ともに発展することができればこれ以上嬉しいことはない。ドゥーリー散策路やドゥーリー海賊船の彫刻製作など、周辺でいろいろな計画が進められている。3年後には今よりはるかに発展していると思う。

コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:チョン・ハン記者
arete@korea.kr

둘리뮤지엄 정문의 둘리, 마이콜, 도우너, 희동이, 또치가 하트모양을 그리며 방문객들을 맞이한다.

ドゥーリー・ミュージアムの正門。ドゥーリー、マイコル、ドーナー、ヒドン、トッチがハートを描いて訪問客を迎えている


서울 도봉구 쌍문동의 둘리뮤지엄.

ソウル市道峰区双門洞の「ドーリー・ミュージアム」